映画 まぼろしの邪馬台国

まぼろしの邪馬台国

監督 : 堤幸彦
原作 : 宮崎康平
脚本 : 大石静
出演 : 吉永小百合 、 竹中直人 、 窪塚洋介 、 風間トオル 、 平田満 、 柳原可奈子 、 黒谷友香 、 麻生祐未 、 石橋蓮司 、 ベンガル 、 江守徹 、 大杉漣 、 余貴美子 、 由紀さおり


 昭和31年。NHK福岡に勤める和子は、番組「九州の歴史」を通して盲目の郷土史家であり島原鉄道の社長でもある宮崎康平と出会う。和子は島原へゆき、島原鉄道の社長でもある康平の観光事業を手伝い始める。傲慢なために社長を解任された康平は、和子を内縁の妻に迎え二人三脚で邪馬台国のあった場所を探し始める。第1回吉川英治文学賞を受賞した『まぼろしの邪馬台国』の作者の宮崎康平と後に妻になる和子は実在の人物である。

 実際の宮崎夫婦の孫にあたる女優の宮崎香蓮が和子の幼少時代役で出演している。康平を竹中直人が怪演している。盲目の夫を支えて先妻の子をしっかり育てる妻の和子を吉永小百合が演じる。

客観的に見れば、好きかってなことをやって死んだ、わがままオヤジの一代記である。一番、気の毒なのは先妻である。そう言ってしまっては、ミモフタもないが。

吉永小百合のために作られた吉永小百合のための映画だと思う。つまり吉永小百合の男性ファンのための映画でもある。邪馬台国も宮崎康平も脇役であり背景である。

ただ、映画の出だしのところの和子の少女時代や日中友好というようなシーンは、後で何の伏線にもなってなく不必要であった。和子の境遇を示す必要があるなら、一言、二言語れば終ることである。逆に、康平の葬儀に先妻が来たシーン場面は必要だったと思う。前妻の余貴美子が長男と仕事場のスナックで会った時の演技がよかった。

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映画 『私は貝になりたい』・『イキガミ』

今までは見た映画のことを書いたのだけど、予告編を見て、私は見にいかないだろうと思った映画を書きます。

◎『私は貝になりたい』 
なぜ今ごろこんな映画をやるのだろう。

最初にこの映画が作られた時は、まだ戦争の傷跡が残っていた時代(戦争孤児や未亡人や戦傷病者も周囲にいて、首相の靖国神社参拝などもが当たり前だった頃)です。その頃なら、人情劇や悲劇ということで見た人が多かったと思います。

今の時代にこの映画をリメイクして多くの人が見るのだろうか。昔の映画をリメイクするなら、時代劇でも伊豆の踊り子でも、何をやっても中居正広や仲間由紀恵が主演ならかなり人は入るだろうに。どうしてわざわざこんなあまり人が見に行かないような映画をつくるのだろう。でも、私の予測がおかしいのだろうか。反戦・庶民・平和主義…というような説教くさい臭いがすれば人気は出ないと思うのだけど。でも、この映画ならそれらを完全に隠して作れるのかな。

どこからお金が出ているのかな。旧社会党系列の団体などがカンパしたのならいいけど、東宝とか会社がお金を出したいるのなら担当者は責任がとれるのかな?

◎『イキガミ』
人生の残りの24時間という設定は言いと思います。
でも、日本の若者の中から抽選で24時間で殺されるというシステムが続いているなら、なぜ若者たちは武器をとって政府と戦わおうとしないのだろうか。この点が不思議というか、全く不可解。

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映画 アイアンマン

アイアンマン

原作は、1963年に発売されたコミックで、主人公のモデルは実在の人物のハワード・ヒューズです。日本のガンダムなんかのように人間がマシンの中に入るロボッとかパーワースーツを着るというものの、先がけというかオリジナルです。。原作の冒頭の舞台のベトナムを、映画では現在の中東に置き換えています。

監督 ジョン・ファヴロー
役者 ロバート・ダウニー・Jr    テレンス・ハワード    グウィネス・パルトロー

巨大軍事企業の経営者にして天才発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、武器の宣伝で訪れたアフガニスタンで武装集団に拉致され、胸を負傷してしまう。トニーは、兵器開発を強要されるが、戦闘用のパワードスーツを製作し脱出を果たす。帰国後トニーは自社の軍事産業からの撤退を発表。自らは自宅の作業部屋に篭って、新型パワードスーツの開発に没頭する。ヒロインはトニーの秘書パルトロウ(グウィネス・パルトロウ)。

男性向けのエンターテインメントとしてほぼ完璧だと思います。主人公がは中年のおじさんで構えたところがなく自然な感じがいい。ジョークもいい。例えば、パワードスーツで飛行中に普通に携帯が鳴って答える。『今、外にいる』と。

メカニックの開発の過程も丁寧だし、高速で試験飛行すれば空軍のスクランブルがかかるというように、リアルさも追及しています。秘書役のグウィネス・パルトローも女性らしい女性で男にとってはかなり魅力的、いろいろな服装が楽しめました。

ただ、中学校の学級会の発表なんかが好きな人には向いてないかもしれません。どういう人かというと、この映画を見て、敵にも命があり家族がいるとか、武器では何も変えられないとか、民衆の痛みはわからないとか、武器ではなく医療にいかせと言うような人です。でも、こういう人は時代劇やコンバットなんかは見れませんよね。

この映画はとても見やすくて楽しめました。痛快で、何よりもいいのが後味がいいことです。大人のエンターテインメンです。

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映画 最期の初恋

映画 最期の初恋

原作 : ニコラス・スパークス
出演 : リチャード・ギア 、 ダイアン・レイン

【あらすじ】

 ノースカロライナ州のロンダンテは、防波堤のような細長い半島が延々と続く海の中道という絵のような場所にある小さな町です。その町はずれの波打ち際スレスレに建っている古い小さなホテルが舞台です。

エイドリアン (ダイアン・レイン) は、友人の留守の間の5日間だけそのホテルの留守番を頼まれます。彼女は自分のキャリアりも母親として主婦としての役割を優先してきたのに、夫は浮気をして出て行き思春期の娘ともうまくいっていませんでした。

季節はずれのホテルの予約客は一人だけで、無愛想な客の外科医のドクター・ポール(リチャード・ギア)が泊まりに来ます。彼もまた家族の問題と仕事の問題をかかえて、この地に来なければならない事情がありました。おりしも大型のハリケーンが近づいてきます。

原作は、Night In Rodanthe(ロンダンテの夜)です。


【感想】

女性向きの映画だと思います。中年女性のロマンチックラブストーリーです。もちろんワンパターンのシナリオといえば当然そうなるべき映画です。また、なぜポールがエクアドルに行って最期にああならなければいけないのかとか、の疑問もあります。でも、あくまでもこれはエイドリアン (ダイアン・レイン) の映画で、ポール(リチャード・ギア)は添えものです。

ダイアン・レインは、首筋にしわやたるみもありますが、魅力的です。ハリケーンが去った後に、2人でロンダンテの町パーティにでかける時の水色のドレスもキュートです。歳を取っても、リチャード・ギアとダイアン・レインの2人ならさまになるのでしょうね。

高名な医師として理屈優先のポールがエイドリアンの言葉で変わり、息子や患者の家族との関係も変化していきます。エイドリアンもポールと出会って輝きを取り戻していき、母から1人の美しい女性に変わっていきます。エイドリアンの娘も母に対する思いが変わっていきます。

女性はいつまでも女性で年齢に関係なく恋もしてみたい、そのロマンスも人間を成長し高めるものであって欲しい、でも不倫はよくないし子供も大事、ハリケーンや街の人たちとの交流もあるし、という欲張りな映画です。後味のいい映画でした。

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映画 ひぐらしのなく頃に

ひぐらしのなく頃に

監督  及川中
出演 前田公輝 飛鳥凛 松山愛里 小野恵令奈 あいか 杉本哲太 川原亜矢子 三輪ひとみ

2002年夏に同人ゲームとして公開されて、人気がでてさまざまなメディアで展開された同名のゲームがあってそれを原作にした映画です。

 何の先入観もなく見ましたが、出だしのバスのシーンはまだしも、最初の学校のシーンなどは撮り方が下手だなと思いました。監督の力量はどうなんでしょうね。

後で調べると、この映画は原作の導入部だけの映画だそうです。原作に対する思い入れがないと、大人が見るには無理な映画ですね。ただ、出演する女の子たちはかわいい。だから全く恐くない。でも、これは女性が見ると別かもしれませんね。

原作やアニメを知らないので、この映画を映画としての評価をすると、C級映画です。少年少女が主人公の学校・山村ホラーというのだろうか、ホラーと「萌え」というのが内容だと思います。シナリオが中途半端で登場人物の出現や行動に必然性が全くありません。

まずシナリオの責任です。そのために実験映画というか純文学作品のなりそこないみたいになっています。ただ原作に対する思い入れや私の知らない別の何かの価値観があれば、評価は違ってくると思います。


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映画インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

監督:スティーブン・スピルバーグ
原案:ジョージ・ルーカス
主演:ハリソン・フォード

考古学者インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)が、1930年代を舞台にお宝を求めて世界を駆け巡る冒険活劇、アクションとエンターテイメントの映画シリーズですね。19年ぶりのシリーズ第4弾は、今作は1957年が舞台で、考古学的側面に宇宙人の遺産が絡んでいました。

スターウォーズとかインディ・ジョーンズのシリーズは音楽を聞くだけでウキウキします。ハリソン・フォードって何歳になったのかな、60歳はとうに越していことは確か。でも歳は感じさせません。

ストーリーのテンポは速い。最初にインディ・ジョーンズはソ連の秘密部隊に捕まった状態で現れ、遺跡ではなく、米軍基地の倉庫でドンパチを繰り広げる。相変らずインディには弾は当たらず、敵をどんどんやっつける。ここでの敵の目的は、47年に起こったというロズウェル事件で米軍が墜落したUFOから回収した異星人の遺体、それがものすごい磁性を帯びているという細かい描写がミソ。

そして核実験場に紛れ込んで、冷蔵庫に隠れてふっとんで冷蔵庫の中から生きて出てくるというジョークがおもしろい。この核実験場の奇妙なディテールもいい。この映画はとんでもないストーリーやアクションだけど、例えば50年代のロックンロールやバイクなどの時代考証もしっかりしているとか、宇宙人や遺跡など変なところではディテールがしっかりしています。

冒険物語はジェットコースターのように進み、南米のジャングルや原住民や動物や神殿が出てくる。最期は宇宙人まで出てくる。テンポが速くどんどん敵をやっつける爽快な作品です。後に何か残って何かを学ぶという作品ではありません。ディズニーランドに教訓とか勉強とか深刻なものは求めませんよね。でも、この作品から勉強するとしたら、それは米国政府が保管しているといわれている宇宙人の遺体やナスカの地上絵やUFOなどの知識でしょうね。それがルーカスの使命(本人がそう自覚している)なんでしょう。

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映画 ラスベガスをぶっつぶせ

監督 ロバート・ルケティック

主人公 ジム・スタージェス    ケイト・ボスワース 『スーパーマン リターンズ』  ローレンス・フィッシュバーン、『マトリックス』

 映画の原題は「21」。マサチューセッツ工科大学の学生たちが、ラスベガスのカジノで荒稼ぎしたという実話を基にしたベストセラーのノンフィクション(日本語版の本の題名は「ラス・ヴェガスをブッつぶせ! 」)を映画化したねのです。

 この映画の価値は、実話という点です。アメリカの有名大学の学生たちの生態やラスベガスの表のきらびやかさと内幕という、そういう点への興味なんですね。本も映画も。

 映画としては、ゲームの描写にスリルが今ひとつだし感動的なこともなく、もの足りないでしょうね。ブラックジャックを知らない人には分りにくいということもありますしね。もちろん『ラスベガスをぶっつぶせ』という題名と内容はち合っていません。期待するとがっかりでしょうね。見所は、ジム・スタージェスのエリート学生ぶりと、 ケイト・ボスワースの可愛さくらいかな。

映画では、昔クビにされたラスベガスの用心棒の復習というようなものもありましたが、これは学生たちの実話ではないでしょうね。中国系の学生仲間の盗癖とか、現金の持ち運びの苦労とかそういう細かな描写は、実話でしょうね。

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カジノのブラックジャックの必勝法について

 学生たちがやったのは、確率的に勝つといことです。カジノのブラックジャックでは6組のトランプ、つまり312枚のカードを使いますが、絵札と小さな数のカードが出た枚数を覚えておくわけです。最期の方で絵札が残っている割合が高くなると、ディラーが負けて客が勝つ確率が高くなります。

 こういった勝つ確率が高い場合を見つけ出して数値化し、ここぞとタイミングを見計らって大金を賭けるというわけです。学生たちは勝つ確率が高い場面を見つけ出す人と、大金を賭ける人を別にして、グループでやったわけです。

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にごりワイン

 「豪雪」
信濃ワインのにごり酒 白
品種 ナイアガラ 産地 桔梗ヶ原
酸化防止剤無添加 アルコール分9%

ワインのどぶろくといったところ
ろ過などをしていないので、果肉や酵母がのこっている。

当然、かなり甘い、ジュースのように飲める。
洗練された辛口ワインの対極。

修道院などで技術か蓄積され洗練される以前の、原始的なワインはこういうものだったのでしょうね。

ドブロクが好きな人にはいいと思う。例えば、小樽ワインの初しぼりのような甘いワインを好きな人ならいいでしょうね。

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映画 ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」

まあまあ、面白い映画でした。
ロケ地のニュージーランドは美しい。

ペベンシー兄弟たちの現実のロンドンでの生活と、異世界のナルニア国の対比がおもしろい。

国の実権を握っている叔父ミラースの実子誕生により、王子が暗殺を恐れ城から逃げ、危険に迫られつのぶえを吹いてしまう。そしてベベンシー兄弟たちがナルニア国へ呼ばれる。そこまでのストーリー展開がスムーズで良かった。また戦闘シーンも実感があった。敵役の描き方もよかった。

でも、今回の映画の最期はあっけない、アスランが登場すれば決着がついてしまう。

私は今回のこの映画のコンセプトに安直なものを感じましたが、C.S.ルイスの原作に力があるのでしょうね、それを補っていたと思います。私にとっては、第1章:ライオンと魔女 の方がおもしろかった。でも、今回の第2章の方がおもしろかったという人が多い。

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ドイツ フォルマー家のワイン

フォルマー家がアルゼンチンで作っているワインです。コスト的にいいのでしょうね。

○ソービニヨンブラン アンド シャドルネ2007 白

重たさのない中辛口で飲みやすいワインです。ワインだけで飲むよりも、どんな食べ物にも合わせられますね。
雑味がなく、すっとーはいりますね。値段も1500円ならいいですね。
でも欲を言うと、何にでも合うということは、土の味や独特の個性が少ないということです。

一言で言えば、ルフトハンザ航空のファーストクラス搭載ワイン、ですね。


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映画 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

監督は「卒業」「クローサー」のマイク・ニコルズ
出演 : トム・ハンクス 、 ジュリア・ロバーツ 、 フィリップ・シーモア・ホフマン 、 エイミー・アダムス

ストーリー

チャーリー( トム・ハンクス) は、“チャーリーズ・エンジェル”と呼ばれる美人秘書たちを従え、酒と女が好きな下院議員です。彼は特に理想は語りませんが、どんな状況でも陽気に振舞い、人から好かれ、できないことはむできないと言い、要所では常識的な判断をする人物です。その彼に、テキサスの富豪で反共産主義者のジョアン(ジュリア・ロバーツ)が目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴えたのです。チャーリーはジョアンと肉体関係を持ち、アフガンやパキスタンに飛び、議会を丸め込み、アフガン支援に乗り出します…。1997年に政界を引退した、下院議員チャーリー・ウィルソンの伝記を基にした映画です。

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【評価】

本当の大人の映画だと思う。女性向ではないかもね。チャーリー( トム・ハンクス)もジョアン(ジュリア・ロバーツ)もリアリテイがあってすごくいい。彼らはヒーローというより俗物に描かれています。この映画の一番の魅力はリアリテイです。

ジョアンの開くパーティの様子、議員と地元支持者との関係、保守派の議員や支持者の考え方、予算の取り方、議員間の貸し借り・スキャンダルへの対応・・・またソ連の攻撃ヘリの場面などの例えばヘリから撃ち出される機関砲の光の帯やヘリのパイロットの会話なども映画には珍しくリアリティがありました。こういう細かいところがきちんとしています。

イスラムの敵のイスラエルからソ連製武器をアフガンに送り込む交渉や、パキスタンの大統領もリアルでしたね。面白かったのは、ジョアンがパキスタンの大統領歓迎パーティのスピーチで冒頭に「大統領はブットを殺してない・・・」と発言した時です。さすがのチャーリーもびっくりしてウイスキーを噴き出しそうになりました。(チャーリーがウイスキーを飲むシーンが多いですね) この映画にユーモアがあるのは、原作で、チャーリー自身にユーモアがあるからで、その元はチャーリーが自分を客観視しているからただと思います。

でもこの映画はコメディではなく、リアリテイとちょとしたユーモアを楽しむ大人の映画です。実話を基にというより実話そのものを重視したために、地味になっているし痛快さも減っています。現実はそんな痛快なことばかりじゃないですからね。こういう意味では映画としての娯楽性は少なくなっています。

ただ、それを老練な監督が上手に描いています。現実の世界は複雑なので、おもしろいエピソードを選び、登場人物をしぼり、状況を会話で説明させています。でも、映画としての見せ場はないのですね。それに現実の世界ですから結末もあいまいです。

フィリップ・シーモア・ホフマンはふてぶてしい態度の変わり者で、盗聴が趣味のデブのCIA職員を演じていました。また、エイミー・アダムスはテキパキして若く可愛い、チャーリーの第一秘書を好演していました。この2人は本物にどの程度近いのかな?

余談ですが、現場を知ることが大事。ジョアンも何回もパキスタンに行っているし、ジョアンもチャーリーをまずパキスタンの難民キャンプに行かせます。チャーリーも予算が危なくなった時に下院の予算委員長をパキスタンの難民キャンプに案内しています。決断するとか説得するとかの場合は現場を知っていることが大事です。

また、これも余談ですが、国の政治家には軍事知識か軍事的センスが必要です。政治と軍事は一体なのですね。(そうでないのは日本の政治家だけです。今まで日米安保で守られてきたからですね)

「ヘリを落とせるのか?」というチャーリーの言葉はアフガン戦のポイントをついています。
アフガンの戦いでは攻撃用ヘリがポイントです。ヘリの効用は実際にヘリで山岳地帯を飛んでみればわかります。もちろん普通の銃器で攻撃用ヘリを撃ち落すことはできません。ランボーは弓矢でソ連の攻撃ヘリを撃墜しましたが、現実には絶対に不可能です。このように技術力に差がある場合には、戦争は一方的な虐殺になってしまいます。

ただ、スティンガーという携行用地対空ミサイルがあればヘリ撃墜できます。しかも、これを撃つとヘリを自動追尾します。スティンガーをアフガンゲリラに供与したので、ソ連軍のヘリを攻撃できたのです。ヘリのパイロットには気の毒ですがね。でもこれがソ連軍の撤退につながり、歴史を変えました。地球の歴史は戦争で変わり、戦争はちょっとした武器の有無で全く様相が変わることがあります。

この映画に対する批評があまりにも悪いので、つい長く語りました。特に批評家とかニューズウィークなんかは決して誉めない映画でしょうね。

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映画 明日への遺言

監督 小泉堯史
脚本 ロジャー・パルバース
出演  藤田まこと、富司純子、ロバート・レッサー、フレッド・マックイーン、西村雅彦、蒼井優、田中好子
ナレーション 竹野内豊

あらすじ

無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を問われ、B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資(たすく)中将(藤田まこと)。傍聴席から妻・温子(富司純子)や家族が見守る中、彼はひとり“法戦”に挑む。大岡昇平の「ながい旅」を原作に、『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が構想15年をかけて映画化したもの。

岡田資中将(藤田まこと)は、裁判で「報復」であると証言すれば罪は軽減されただろうが、無差別爆撃を行なった搭乗員の「処罰」は法的に正当であると主張し、責任はすべて自分にあるという立場を貫く。日本を裁いた戦勝国の不正を告発する作品のでなく、人間の品格を描いた静かなドラマである。  

【コメント】

場面がほとんど法廷なので単調な印象を与えますが、終わってみれば時間が短く感じられました。時代や思想や社会に関係ない人間の価値を、岡田中将に見て取ることができます。ウエットになりすぎず、カメラワークも動きが少ない作り方は、余韻を残します。その反論、娯楽性が少なく退屈に感じるかもしれません。

ただ、脚本が外国の方なのでやや戦勝国よりの視点だったかなと思います。そのため裁判の公平さが協調され、裁判官や検事や弁護士のアメリカ人を演じた役者が主役をしのぐほどの存在感を持っていた。しかし、これも実在の岡田中将の人格によるものだと思われます。「立ち向かう人の心は鏡なり」ということでしょう。

映画からは、岡田中将の人格のもとが信仰であったことがわかります。映画のセリフが岡田中将の実際の言葉をもとにしているすれば、彼の仏教の理解はかなり高かったと思われます。

残念な点は、冒頭の資料映像はいりませんでした。例によって有名なニセ写真が2つ使われています。入れるなら名古屋空襲の映像だけで十分だったと思います。また、ナレーションが多すぎました。複雑な法廷ドラマであってもできるだけセリフだけで作る努力をすべきです。さらに欲を言えば、小津映画のようなテイストがあればもっとよかったと思います。

今日は、帰りにスターバックスでブレンドコーヒーとジャーマンドックを食べました。店内には卒業式の帰りらしい大学生がいました。

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ワイン オッケンハイマー シェーンヘ-レ

オッケンハイマー シェーンヘ-レ 2003年白

生産者 ディッケンスシェイト家
地域  ドイツ  ラインヘッセン
品種   ショイレ―ペ

ディッケンシェイト家は、オッケンハイム村で、家族経営でワイン造りをしています。この地域は、ドイツ・ライン峡谷の中、最も温暖な気候で知られています。

ショイレーベはシルヴァナーとリースリングの交配品種で、白ブドウです。貴腐ワインに使われます。

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【評価】

ジューシィーで甘口でとても飲みやすい。ブルーのボトルです。
ペンネとたまねぎのスープに手作りハムにハープサラダと。手作りハムにこのワインは合いました。
クレソンとかバジルなどの野菜と食べると、後味に甘味が残りました。

単体で飲んでもいくらでも飲める。酒好きには甘過ぎるかも。


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映画 ミス ポター

ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの半生を描いた映画。
監督は『ベイブ』のクリス・ヌーナン。ポターは『ブリジット・ジョーンズの日記』のレニー・ゼルウィガー。

ヴィクトリア王朝時代、上流階級の女性ポター(レニー・ゼルウィガー)はピーターラビットの絵本を次々と出版します。また編集者のノーマン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちます。

 家の内装、子供時代の衣装、風景、カントリー。そういう英国の田舎風の物が好きな方が見ると、はまる人にははまる映画です。私は英国が好きなのではまりました。静かな1時間半の短めの映画です

ポターはいつ陽の目を見るのかわからない絵本をずっと描いていて嫁き遅れます。陽の目をみることができるかどうかが作家や画家のつらいところでありドキドキなんです。最初に出版できた時の喜び。

客観的には、ポターは恵まれた女性という見方もできます。私は映画を見ている間は、そうは見てませんでしたが。また、レニー・ゼルウィガーはわりと歳なのにかわいぶっているという見方もあるかもしれません。これも男性の私はそうは思わず、表情がかわいいと思います。でも、本当のポターはもっと変わった女性だったかもしれませんね。

また史実では中流の上の階級だったポターが、この映画では上流階級というか貴族階級として描かれています。
ポターの父親は法廷弁護士なのにクラブでぶらぶらしているのは、日本人は誤解しやすいのですが、甲斐性がないことを描いているのではなく、上流階級つまり働かない階級だということを描いているのです。当時の上流階級の男性でもし仕事をしたいのなら議員(無給)か牧師か軍人(戦い)になるくらいのものなんです。

そんなことは脇において、とにかく、観た後になんとなく幸せで穏やかな気分になる映画です。好きな映画です。

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映画 サン ジャックへの道

仲の悪い3人の中年兄弟が母親の遺産を相続するため、フランスからスペインの西の果て、聖地サンティアゴまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩きます。

サンティアゴは、エルサレム、ローマと並ぶキリスト教3大聖地です。キリスト12使徒の一人である聖ヤコブの墓がこの地で見つかり、11~12世紀には多くの巡礼者が集りました。このツアーの同行者は、ガイドを含めて9人の男女。

一行はまっすぐ続く道を、急勾配の道を、美しい自然の中を、石畳の街路を、青空の下を、にわか雨のなかを、2カ月余り、ただ歩き続けます。ピレネーを越え、フランスからスペインへ、ひたすら歩くのみ、夜は寝るのみ。

夜はそれぞれが夢を見て、映画にはその夢の場面があります。夢は変。でも、これがこの映画に深みをもたらしています。巡礼をすれば多くの人は本当に夢をみるはず。心を見つめたり、忘れていたことを思い出したり、大事なことに気づいたりするからです。

そして、巡礼が終った後、変化があります。心が変化すれば環境も変化します。それが巡礼です。日本のお遍路サンでは、人家やお店が多すぎるしどこでも携帯も入るし、テレビやラジオもあるから、たぶんこの映画のように夢は見ないかもしれません。日本でやるなら何日間かお寺にこもって座禅する方がいいのかな。でも歩く方が自然で「危険がない」と思います。座禅や瞑想を本気でやると危険もあるんです。

繰返しになりますが、この映画の夢の場面はフランス風の芸術でも監督の遊びではなく、リアリティなんですよ。
それと、この映画は風景がきれいです。

監督: コリーヌ・セロー
出演: ミュリエル・ロバン, アルチュス・ド・パンゲルン, ジャン・ピエール・ダルッサン, マリー・ビュネル

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映画 めがね

この映画の舞台は、沖縄の離島、中年の男が1人でやっているペンション。

雰囲気を楽しむ映画かな。
純文学風の作りだと思う。たぶん、いくつかの実話のエピソードを材料にしているね。それを加工してつなげて、雰囲気の小説をつくっている。

思わせぶりでわざとらしいというか、おしつけがましいシーンやセリフもいくつかあったけどね。

私が気に入ったのは、マリンパレスの場面(と言っても観てない方にはわからないが)。そこでの薬師丸ひろ子は面白かった。

かき氷の苦手な小林聡美が、もたいまさこの作るかき氷なら食べられた場面。冷房ばかりの都会でカキ氷を食べるとお腹をこわす人でも、沖縄の野外でならカキ氷を食べられる。というだけだったりして。

私はかき氷はお金で買うほうがよっぽと気楽でのんびりできる。この映画のように、かき氷のお代にウクレレをひいたり折り紙をあげるとか、考えると疲れる…。こんな見方をすると、この映画のファンにおこられるかな


監督 荻上直子   と「かもめ食堂」のスタッフ

出演
小林聡美
市川実日子
加瀬亮
光石研
もたいまさこ
薬師丸ひろこ

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技術と交通事故

8月25日に特異な交通事故がありました。福岡市の海の中道大橋で、一家5人の乗った車が追突されて海に転落、子供3人が水死したのです。海に転落した車から夫婦が脱出して海面に浮上し、妻が潜って窓から長女と二男を相次いで救出し、さらに長男を救おうと潜ったけれど車は海底に沈みました。夫は海面で泳ぎながら二人の子供を抱きかかえていました。長女と二男は救急隊員が人工呼吸などを施したが、死亡しました。

追突した車は、飲酒運転の青年が運転していて、ブレーキを踏まず、80キロ以上(制限速度50キロ)で追突したらしいです。青年は事故後に逃走し、知人にペットポトルの水を持ってこさせ、飲酒運転の証拠隠滅を図っています。

母親が海に潜って助けようとしたけれども、3人の幼児が一度に亡くなったという情景から、多くの人の涙を誘い、かつ一方的に悪質な飲酒運転であったことから犯人への非難が大きくなっています。そういう世論を受けて、飲酒運転への取締りがきびしくなっています。これは当然のことだと思います。私も飲酒運転はもっと罪が重くてもいいと思います。そうすべきです。しかし、これらのことはすでに多くの方が述べていると思いますので、、私は全く別の観点を考えてみたいと思います。

こういう飲酒運転などの悪質なものは本人の責任ですが、交通事故そのものに関して述べます。 平成17年の交通事故による死者数は6,871人で、交通事故の件数は90万件を超え、負傷者数は100万人を超えています。ここでいう交通事故の死者とは、事故が起こってから24時間以内の死者のことです。事故1年以内に死亡する人は1万人を超えていますし、一生、植物人間になったり後遺症に悩む人もいます。また、交通事故の経済的損失は年間で4兆円くらいです。

事故で年間に100万人が負傷し1万人が死ぬというのはすごいことです。今はそれがあたりまえのことですが、本来そうなんでしょうか。たぶん未来の人が聞いたら、なんて野蛮な時代だったのだろうと言うと思うのです。これは毎年、暴動とか戦争をやっているようなものです。

短期的には、事故の多発する場所を一つ一つつぶしていくべきです。最終的には、事故の起きない車が製造されるべきでしょう。例えば、飲酒したら車のキーがかからないとか、車が歩行者や他の車を察知するとか、1日も早くそういう車ができなくてはいけないと思います。

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フランケン地方のワイン

今日飲んだのは、ドイツのフランケン地方の「ユリウスシュピタール醸造所」のワインです。瓶が昔のロート目薬とかと同じようなひらべったい形です。 ボイテルといってヤギの睾丸の形だそうです。ブトウの品種はジルバーナで、フランケン地方で多いものです。フランケン地方は石灰系の土のようですね。

フランケン地方は辛口のワインが多いのですが、これもドイツの白ワインとしては辛口でした。冷やして飲むといいです。飲んだあとに微かに果実と石の香りがします。食べ物と一緒に飲むと味が引き出ます。しばらくして、このワインだけを一口くいっと飲むと辛口という感じしかしませんでした。味が変わったのかなと思いましたが、1千円以下の安めのワイン(それはそれでおいしいです)と、一口飲み比べてみると味の特徴がわかりやすくでました。

ワインの味は、ブドウの品種と土壌、それに醸造法できまるのだと思います。

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映画 トリック2・ナイロビの蜂

◎先日、映画「トリック2」を観ました。

これは、水戸黄門的なおもしろさですね。でもクライマックスの女教祖の自殺はいただけない。最期まで馬鹿馬鹿しさを貫いて欲しかった。こういうところが日本映画の弱点ですね。


◎それと少し前に、映画「ナイロビの蜂」をみたのですが

一言で言うと、結末が悲劇のハーレクイーンロマンスです。女性向。舞台がアフリカ。私には今一つの映画だけど、シチュエーションなどが、好みにあてはまるなら観てもいいと思う。


◎「かもめ食堂」 マイナーぽい映画だけど、わりとおもしろいです。


最近飲んだコーヒー・・・コスタリカ ラビ-タ農園の新豆

最近飲んだワイン・・・ 井筒ワインとアルプスワインの赤の普及品、酸化防腐剤未添加のもの 

最近飲んでいるお茶・・・佐藤園の芽茶 深蒸し 品種はやぶきた 産地は川根か 芽茶なので濃厚・いい加減にいれて飲める。

最近聞いた落語・・・談春 まあまあかな

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ザ・プロデューサーズ

ザ・プロデューサーズを見ました。おもしろかった。記憶では昔にメル・ブルックスが映画を作って、その後にミュージカルになったのだったかな。それの再映画化ですね。好き嫌いはあるだろうけどお勧めできます。

毒があります。ドイツを完全におちょくっています。そういえば、メル・ブルックスはユダヤ人だったかな。ドイツ語でザワークラフト・シュッナプス・・・。笑いました。きょうの夕食はザワークラフトでした。

会計士役、マシュー・ブロデリック、子供の頃からのスター。これは昔だったら、ジャク・レモンのはまり役。スウェーデンの新人女優役ウーラ・ナントカカントカ・・・役のユマ・サーマンは背が高い。長い名前で思い出したけど、昔、友人にカイコ・バイナム・ウーソクサ・・・という奴がいた。フィンランド人だったかな。

映画の最期に誰が出てくるかはお楽しみ。

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ファイアーウォール・談志

「ファイアーウォール」を観た。監督は誰か忘れました。映画の評価は今一つです。ハリソン・フォードを主役にして、定石どおりに作ればそこそこ客は入るだろうと考えて作ったような映画でした。お勧めしません。この映画で興味深ったのは、ハリソン・フォードがおじさんからおじいさんになりつつありました。時は過ぎ行く・・・。

先週、談志の「死神」を聞いた。おもしろいのだけど、もちろん心底笑うというほどでもなかった。もともと談志の落語はインテリの落語、または武士の精神の落語かもしれません。それに談志も歳ですからね。

ハリソン・フォードも談志も一流なのだけど、すべての作品が最高というわけではないですね。

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平成の大合併と道州制

 今日のお酒はオーストラリアワイン、フォー・シスターズ2002年の赤、値段が安くてあっさりと飲みやすいものでした。ビーフシチューに合いました。

 共同通信が4日まとめた全国知事アンケートで、都道府県を廃止統合して「道州制」にすることに、「必要」と答えた知事は北海道など27人、「必要ない」は福島の1人だったそうです。

はっきりいって、道州制は必要ありません。制度を大幅に変えたり住所を変えたりの手間がかかるだけです。

 市町村の平成の合併も必要のないのが大部分だったと思われます。メリットは地方議員が少なくなるくらいですが、合併しなくても少なくはできたのです。同じくらいの規模の市町村が合併するような場合を除いて、実際には合併は、事務的にかえって恒常的に増大して行政改革には反することが多いようです。

 でも、一番の問題は、その地域を自分たちでどうにかしようという気持がなくなり、税金をもらおうという方向になることです。小さな自治体で、お金がなくてやっていけないことになれば、どうやって経費を浮かすかとか、議員を減らそうとか、工場や会社を誘致しようとか、市長村長にリーダーシップがあれば小回りがきいていろいろ挑戦できるわけです。

 おらが町をどうするか、という方向で考えます。しかし、大きな自治体の一部になれば予算をいくらもらえるかという方向になります。そして何かやろうとしても小回りがききませんし、事務も煩雑になります。役所の職員も人事異動でたまたまその地域に赴任したという意識になりやすいのです。

 平成の大合併は、国全体としては失政でといって良いでしょう。合併しても実際の効率は良くなりません。合併したら事務が効率化されると考える人は、観念で考える人です。小さな村だと人口当りの職員数や経費がかかり過ぎると数字上はなります。

 でも、例えば山間部の町村が大きな市に合併したら、山間部の行政の効率化がされるかというとそんなことはないのです。逆なのです。行政の事務量は増大するのです。ただ数字上では大きな市の一部に飲みこまれますので、人口当りの職員数や行政効率が良くなったと説明されるだけです。観念的な数字の操作にすぎません。

 例えば山間部の村に国から出していた交付金が、合併した市にいくというだけです。もし国の交付金を減らすということは、合併した市に行く交付金か山間部の村に行く交付金が実質的に減るということです。行政が効率化されて交付金が減るということではないのです。国全体で考えるなら、地方交付税を減らすということと、合併したりしないことととは論理的にはつながらないのです。


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街づくり三法

全国で旧来の商店街が衰退しています。特に目立つのは、首都圏や関西圏以外の地方都市の駅前商店街などはひどく衰退してます。閉店した店が駅前通りに連なっている風景は良く見られます。そのために中心市街地活性化という議論が起り、いわゆる「街づくり三法」の中の都市計画法で、大型商業施設をつくらせないようにする動きがあります。郊外に行くほど規制が厳しくなる方向で都市計画法を改正する動きです。工場跡地に商業施設を作らせない動きがもあります。

しかし、安易に規制をかけて既得権益を守ろうとしてはいけません。もし、地方の駅前商店街が衰退を防ごうとするなら、魅力ある商店街にする方向の政策をすればいいのです。そんな規制をするよりも、まだ、一軒一軒の商店主に補助金を出す方がましです。または、街中に図書館や施設を作ったり、税金を中心市街地のために多く使って人を集めればいいのです。

しかし、本当はそういうことも良いことではないのです。こういう政策の正当性は、急激な変化をやわらげるというこだけです。かつて、鉄道が引かれた時には、鉄道の駅前が繁栄するようになり逆に旧来の町で衰退する場所もありました。それと同じことが、今起きているのです。しかし、駅前商店街でも家賃を払って新たに小さな店を開いて、それを成り立たせている人もいるわけです。外食産業などは、できてはつぶれてを繰返しているわけです。

駅前の商店が代々相続して、永久に続けられなければならないというきまりはないのです。どうして駅前商店街が衰退しているかというと、それは一人一人の消費者が選択しているのです。結局こういう政策は、既存の中心市街地の地権者の利益のためにやることになりかねません。先に述べた車社会の構造的な問題はありますが、駅前だから、商店街だからはやらないということはないのです。新しい駅ができて、そこに新しい店ができてはやることもあります。

安易な規制をかけるということは良くないことです。また自分たちの計画や設計図(頭で考えた思いつき)どおりに世の中を動かそうとするのは結局はできないことでもあるし一番悪いことです。それは長期間で見ると、歪になって結果的にロスが出るだけになってしまいます。町や村にはそれぞれの事情があります。中には行政がお店や工場を支援しなければならない場合もあるでしょう、町や村が自立するために必要なものであれば、行政の中立性などとは言ってられません。しかし、社会の変化に応じて伸びようとするものを規制しようとする動きはいけません。

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尾鷲の町

年末に尾鷲の町を歩きました。尾鷲は好きな町です。尾鷲の町を歩いて感じたのは、港から駅に続く商店街が衰退していることです。特に港の近くの細い路地は車も入りづらいので客は少ないみたいですね。シャッターのしまっている店やなかなか良かったイタリア料理屋が廃業していました。街中のビジネスホテルもさびれた感じでしたし、廃業したパチンコ屋が目に付きました。

港に続く路地には、知る人ぞ知る地魚を食べさせる小さな小料理屋もあります。八百屋で地のたくあんを一本100円で買いました。また、駅前から歩いてニ、三分のところに中華料理の「平和園」という中国人夫婦がやっている店も新たにできました。そこは、ギョンザとかチャーハンとか庶民的な味で中国東北部の味を出しています。メニューが豊富でお勧めです。

駅から港への商店街が衰退して、その変わりに国道のパイパス添いに新しい店ができています。かつての土井竹林は見学もできなくなって、その近くにすごく大きなパチンコ屋やとかDIYの店とか観光みやげ物やもならんでいます。新しい店に共通しているのが、広い道沿いで駐車場が広いことです。自動車社会になったので変化したのです。

かつても港ができたり駅ができたりして、その時には賑いの場所が変わったはずです。それが今現在も起きているわけです。もっと昔の熊野古道なんて、今はハイキングの場所になっています。それは、かつては人々が列をなして歩いた道で、いろいろな物語もあったのです。しかし、今は、何とか茶屋の跡とかなんとか屋敷の跡とかの標識だけが残っています。ウォーキングが中高年者に人気がでたり、世界遺産登録のことなどもあり、静かな熊野古道ブームがあります。

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さて、ライブドア問題です。

ライブドア問題は、具体的には粉飾決算と風説の流布です。風説の流布は嘘の噂を流して株価を上げたりしたということでしょうが、証明するのは難しいと思われます。意図的にやったのか、その噂どおりなら株価があがると決っているものなのか、風説が事実かどうか、という視点があります。

粉飾決算は、傘下会社2社の預金など14億円余りを自社の売り上げに計上したことと、自社株売却益三十数億円を、連結決算の売り上げに算入した、ということです。こちらの方は立証しやすいと思います。ただ一般の人はなぜこれが違法なのかはわからないと思います。ホリエモン氏もこれを違法だとは知らなかった可能性もあります。。

ホリエモン氏は大学生の時に会社見を作り、企業買収をくり返しわずか10年で40社以上の会社をかかえる有力グループをつくりあげました。このように過激に拡大した会社は、必ず組織上の問題点や荒っぽさや人材不足はかなりあるでしょう。徹底的に叩けば何か違法なことは絶対にあります。

検察側の幹部はライブドアを虚業とみたのでしょうね。このままでは、パプルがはじけて多くの人が損害をこうむると見たのかもしれません。しかし、ライブドアを虚業というなら証券会社とか持ち株会社なんても虚業なんです。また株価というのは半分以上は人気投票というか精神的なものなんですね。例えば、景気なんていうのも半分はそういうものだと思います。

私は、ライブドア問題の本質は経済問題ではなく人生問題だと見ています。卑近なことですが、核心はホリエモン氏の傲慢と行動が派手になったことです。その間に反感も大きくなっていったのです。しかし、成功しマスコミにのり持ち上げられ、そして彼は危険が見えなくなったのです。検察側の決断の要因の一つとして、ホリエモン氏が若い女優と一緒に自家用ジェット機で海外に行ったりした行動なども影響していると思います。

もちろん、彼と彼の会社に理念や感謝の心の欠如があったことは否定できません。しかし、これは世の中の怖さを示した事件でもあります。例えば、テレビの報道ステーションが彼を舞い上がらせ、そして墜ちれば非難し、それで番組を見させるのです。

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腎臓の料理

日本のフランス料理の肉料理では、内臓はあまり使われません。特に腎臓は臭みがあるから難しいようです。だから日本のフランス料理店で腎臓を食べさせてくれるところは、東京の少数の一流店しかないようです。イギリス料理にキドニーパイがありますが、日本の英国風居酒屋で食べたのは、キドニー(腎臓)抜きのキドニーパイでした。

焼肉屋でも腎臓(マメ)を食べさせるところは少ないですね。もともと日本には肉食の伝統がなかったからなのかな。なぜこんなことをいうのかというと、腎臓を食べたくなったからです。しかたがないので、焼肉屋のネット通販でマメ(腎臓)を買いました。マメを解凍した後にお湯でゆがいてアクやゴミをとり、市販の味噌味のモツ煮込に混ぜました。味噌に隠し味を入れてニラを追加、臭みを消してなんとか食べれました。腎臓を食べると元気が出るような気がします。

ちなみに、ソラマメ(キドニービーンズ)も腎臓に良いらしいです。

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東横イン

東横インというビジネスホテルの違法問題が話題になっています。駐車場や吹き抜け部分を改造して客室や事務所にしたために建築基準法の容積率違反になっていること、身体障害者用客室を一般の客室に改造して県の条例などに違反していたという問題です。

東横インはわたしもときどき利用します。理由は、料金が安い、駅から近い、安心できる、朝食が無料だったりするからです。これからもたぶん使うことがあると思います。

容積率が違反になっているので、東横インの本社ビルなどは解体するそうです。。普通の家庭や中小企業なら、後で改造して、それが建築基準法に触れても普通は問題にならないでしょう。しかし、大きな企業になりさらに伸びているいるので問題になります。また、たぶん他社からタレコミがあり摘発されたのだと思います。違法は違法であってよくないことです。

最初、東横インの西田社長は記者会見で「身障者利用客室は年間1-2人しか利用がない」「認識はあったが、行政指導で終わると思っていた。時速60キロで走るところを67、68キロで走っていいと思っていたのは事実」と述べていました。

次の記者会見では西田社長は、「自分自身を見つめて、自分は上等と思っていたことが本当に悔しい。私が悪いんです」という態度に変わり、早急に是正することや身障者の雇用促進や社外の有識者を交えた「施設法令監視委員会」の新設などを明らかにしたそうです。毎日新聞によると障害者団体などの猛反発を受けて態度を一変させたそうです。

しかし、私はこの変化は、事件の後に社長が「内観」というのをやったせいだと思っています。これで西田氏は、涙を流しておわびをして最大の危機は脱したと思います。精神修養でも仏教でも教会でも心をみつめることは人を助けるものです。内観というのも一種の反省法で西田社長はこの実践者として知られていました。ただ不思議なことに内観をやっている人は、外見は冷たいというかぶっきらぼうに、逆に良く言えば正直というか甘い言葉を使わないとなりますけど、そうみられることも多く、これが先の会見につなかったのかもしれません。

そして別のことですが、この問題でもう一つ感じたのは、法律の多さです。国や県にはそれこそ無数の法律があり、今もどんどんつくられていますよね。善意で法律は作られるのでしょうけど。「地獄への道は善意によって舗装されている」ということわざを私は知ってもらいたいと思います。

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有頂天ホテル

夜に映画「有頂天ホテル」を見て、見終わって12時過ぎにやきとり屋で軽く飲んでハツを食べました。「有頂天ホテル」はまあまあ面白かったです。大晦日のホテルのカウントダウンパーティーまでの2時間を舞台にして、従業員と宿泊客のさまざまな事件を2時間で描いたコメディ映画です。

三谷監督の映画では、最初の「ラヂオの時間」が一番良かったです。「みんなのいえ」は良くなかったですね。「THE有頂天ホテル」は、ストーリー展開は「みんなのいえ」と同じようにダメでしたが、キャストの性格設定や多くのネタや細かいシュチュエーションで挽回しています。

「有頂天ホテル」のキャストで面白かったのは、
オダギリジョー (筆耕係) ・梶原善 (演歌歌手付き人) ・近藤芳正 (社長の息子) です。

配役で似合っていたのは、

原田美枝子 (副支配人(役所)の元妻)・松たか子 (客室係)・YOU (シンガー)です。 この三人は三谷監督の好みなのだろうかと想像しました。YOU (シンガー) は最後の歌が意外に良かったです。松たか子 (客室係)はシナリオがダサかったと思います。一般に小説やドラマは、登場人物の人間関係が絡まれば絡まるほど、密度が濃くなるのですが、客室係が偶然に問題の国会議員の元愛人という設定まではやりすぎだと思います。 しかし、松たか子の演技はそれを挽回していました。

その次に配役が良くて似合っていたのは、西田敏行 (大物演歌歌手)と 津川雅彦 (会社社長) 角野卓造(クネクネダンス)です。

日本映画のコメディでは、最初に述べた「ラジオの時間」以外では、「シャル・ウイ・ダンス」と「卒業旅行」がいいと思います。しかし、「シャル・ウイ・ダンス」と「卒業旅行」もコメディに徹しきれないところで、おしくも弱点が出てました。、「シャル・ウイ・ダンス」ではダンス競技会のブラックプールのくだりは無い方が絶対によかったですし、「卒業旅行」でもそういう部分がありました。ほんとうにおしいです。。しかし、「THE有頂天ホテル」には総花的でパワー不足のところもありますが、大きな欠陥はないです。いい意味でのいい時代の「大人」の映画だと思います。

ところで、多くの日本映画はどうしてわざわざ面白くないようにつくるのでしょうかね。それほど名作でなくても普通に作れば売れるのにね、というのが、私の(外野からの)日本映画に対する感想です。日本映画は妙に人情とか情緒が過多になったり、ヤクザ映画みたいな権威的になったり純文学的になったりしやすいと思います。でも、実際、なんでもそうですが、限られた時間とお金とコンセプトと中で作るのは大変だということもわかります。

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耐震偽装とヒューザー

以前の記事で、今回の耐震偽装問題で一番悪いのは、構造計算を偽造した姉歯氏だと述べました。これはそのとおりです。それでは、ヒューザーの小嶋社長はどうなのか。彼は自分は被害者だと思っているようです。彼にしてみれば、姉歯が偽造して、それを検査機関が見落したのが原因だ、こっちが損害賠償を請求したいくらいだということでしょう。彼は本気でそういうように考えていると思われます。

偽造を知ってからも販売したという疑惑は別の問題なので横におくと、この彼の言い分も一理ないこともないのです。この偽装は、彼が綿密に計画してやったことではないと思われます。しかも、これで彼が築いてきたものはすべてオジャンです。彼にしてみれば、ちゃんと建築確認のお墨付きが下りているとうことで、こんなことになるとは考えてもなかったのでしょう。ヒューザーの小嶋社長に偽造した設計書の責任を追及するのは無理があると思います。この点については、ヒューザーの物件で姉歯氏以外のもので偽造がなかったか、姉歯氏がヒューザーや木村建設以外のところでも偽造をしていたかどうかによります。

しかし、もっと深く考えてみると、ヒューザー以外の開発業者の物件でこんなことがあったかというと、ほとんどないわけです。他の同業者も同じ検査機関を使っていますが、こんなことにはなっていません。姉歯という設計士と結びついたのもヒューザー以外にはないわけです。やはり彼の会社の体質、つまり経営者の体質が関係しているのは確かだと思います。

ヒューザーの小嶋社長には、とにかく数字をあげる、業績を拡大するということしか、頭になかったのでしょうね。それは、彼が若い頃にセールスマン(かなりいかかがわしい会社にもいたと言われています)であった時に仕事を通して学んだことだと私は考えています。体質として染みついていたと思われます。それが彼の事業の短時間での拡大の推進力となったと同時に、こういう問題を起すもとになったのでしょう。買った顧客の幸福などの企業理念がなかったのだと思います。彼がセールスマンであったり中小の会社のままであったならこうはならなかったかもしれません。

ある程度会社が大きくなったら、それなりの会社の理念や人格の陶冶が必要だったのでしょう。こういう言い方は彼にとっては酷かもしれません。人の何倍も努力して成功したんだと言うかもしれません。しかし、同じように人の何倍も努力しても成功しない人も多いのです。自分は健康で頭も良かったというかもしれません。そうかもしれません。ただ、感謝の気持とお客の幸福を願う気持ちがどれだけあったのか、それを考えてもらいたいと思います。

 ところで、小嶋社長が若い頃に働いた会社のように、日本には、根性だけの営業を旨とする会社がありますから、就職する人は注意しなければいけません。もちろん、営業力は商品開発力や宣伝力と並んで重要であり、営業が強い会社は足腰が強いといえますし、営業ができるということは立派な技能です。しかし、営業マンを使い捨ての「売り子」としてか見ていない会社や、「企画や編集の仕事をやる前にまず実際にセールスも経験してもらいます」というようなことを言って人を集める訪問販売会社などは要注意です。最近問題になっているリフォーム会社の営業やそういう会社の風土などには首をかしげます。そういうきびしい会社に適応するのは大変ですが、逆に適応すると大事なものを失ってしまう危険性があると思います。


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ポスト小泉と自民党

 今日は、立ち飲みの居酒屋で、ワインを飲んでフィッシュ・アンド・チップスとペペロンチーノを食べました。その店では、フィッシュ・アンド・チップスに英字新聞のコピーがついてきたのがおもしろかったです。昔、マレーシアに行った時にレストランでフィッシュ・アンド・チップスを食べたことを思い出しました。マレーシアやシンガポールがイギリスの植民地だった関係でレストランのメニューにあったのかな。もともとフィッシュ・アンド・チップスはイギリスの都会の屋台なんかで新聞紙に包んで出すものだったのだけど。

 さて、ポスト小泉が話題になることも多いようですが、これからの日本のリーダーは言葉を武器としてわかりやすい言葉で率直に熱意を持って人々に語れる人が望まれます。これまでの政治家の発言は、建前や揚げ足をとられないことばかりに重点を置いてきたと思います。

 例えば、小泉首相は、自衛隊イラク派遣の時には、「米国はもし日本が他国から攻撃を受けた時に助けてくれる(条約を結んでいる)唯一の国である、(それが困っている時に助けなくててどうするのか)」というような趣旨をはっきり言いました。また、衆議院解散の時には、「国会は郵政民営化が必要がないと言って法案を否決しました。しかし、私はどうしても必要だと思えるのです。国民のみなさんの意見をお聞きしたいのです」と話しかけたわけです。そして国民の支持がリーダーシップにつながるわけです。

 ただ、心配なのは、政権政党である自民党の国会議員の自由です。党総裁・首相のリーダーシップがあることは良いことです。今までの首相は自分の内閣の閣僚さえも、各派閥からの推薦によるもので、自由に指名できませんでした。しかし、逆に党議拘束違反や反対意見に対する締め付けなどがきびしすぎると、自民党の国会議員がサラリーマンや組織の歯車になってしまいます。

 そうではなく、党や首相に反対したり少数派になった人でも、再び復活できるようなしくみにした方がいいと思います。先日も皇室典範改正問題についての党議拘束が話題になりました。郵政民営化の時は倒閣運動でもあったのでしかたがないとしても、郵政の時の反対派議員への対応は例外にすべきです。

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今日の朝食

今日の朝食は、シナモンコーヒーとクロワッサンです。シナモンは体を暖めます。業務用のシナモンの粉末はすごく安いのですよ。今日は起きるのが遅かったしのんびりと1日を過ごすので、しょうが紅茶だけの朝食ではありませんでした。石原結實・小山内博スタイルの朝食について書いたので、あえて言うのですが、こういうことは苦行になってはいけないと思います。朝食をとらないのもその方が体調が良いという実感があってのことです。

クロワッサンに、アブリコットとピスタチオのジャムとカシスとチェリーとアーモンドのジャムを少しつけました。でもジャムはイチゴジャムが一番おいしいのかな。

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石原結實・小山内博スタイルの朝食

今日の朝は、しょうが紅茶でした。紅茶にしょうがを入れたものです。これは、イシハラクリニックの石原結實氏スタイルです。石原氏によれば朝はしょうが紅茶と人参ジュース、昼は蕎麦くらいにし、夕食はアルコールを含め好きなものをとればよいということです。排泄現象が盛んな朝に食べると余剰物や老廃物が体にたまりやすくなるそうです。

同じようなことは、労働科学研究所の所長だった故小山内博氏も「朝食は体に悪い」と述べています。小山内氏は朝食は食べるタイミングが悪いということです。昔の日本人は朝は早くても、ひと働きしてから食事にしたそうです。氏によれば食べてすぐに仕事や運動をするのは一番良くないそうです。英国貴族などの朝食をゆったりととるスタイルも食事の時間はそんなに早くないし、食べた後はゆっくりしたと思われます。

体質や生活スタイルは人それぞれなので、いちがいに決めつけることはできません。しかし、私は石原氏と小山内氏にはいろいろと共感することが多いのです。

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湯浅の駅前

 昨年の末に湯浅の駅前を歩きました。湯浅は、金山寺味噌と醤油の町です。全国どこでもそうですが駅前商店街というのは寂れつつあります。湯浅は昭和40年頃は釣宿で賑っていたのではないかと思います。

 金山寺は3つの湯浅の製造元のを買って食べ比べましたが、私は丸新のが好みにあっていました。塩分が少なかったからです。丸新は店構えが新しくて旅行者には風情がありませんが、いろいろと研究、工夫して造っているようです。

 昔は塩分が強くなければ夏場など保存できなかったのでしょう。金山寺はもともと塩分の強い食品ですが、余り強いと味が塩辛いだけになってしまいます。今回は買いませんでしたが、玉井醤本舗の金山寺はまた別格でこれもお勧めです。

 醤油は金山寺味噌の汁から発生し発展したものです。昔は湯浅の町は醤油屋さんが100軒もあったそうです。今は何軒残っているのでしょうか。昔は全国どこでも醤油屋さんがあって、その町で消費する醤油を作っていたものでした。味噌は自分の家で作ったりしていましたが、町場では味噌屋で作ったのを買っていたようです。なぜ地場の醤油屋さんや味噌屋さんがすたれたのか・・・。

 今回は旅の途中なので醤油は買いませんでしたが、角長という醤油屋さんが倉を見せてくれました。倉には昔の醤油造りの道具が展示されていました。友鶴屋という和菓子屋さんで草餅と羊羹を買いました。

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耐震偽装問題と陰謀史観

今回の耐震偽装問題で、裏に大物の悪人や黒幕がいるとか、原因は政治の闇に潜む・・・などと主張している人も多いようです。よくそう考えがちですが、でもそれは一種の陰謀史観でしょうね。

一番悪いのは、構造計算を偽造した姉歯氏です。これは押えておかなければなりません。

ニ番目に悪いのは木村建設の東京支店長でしょう。姉歯氏の証言ではリベートも要求していたようですしね。しかし、木村建設東京支店長が、「コストを下げろとか鉄筋を減らせ」と言ったとしても、「違法でもやれ」と言ったとは証明されていないし、姉歯氏も国会でそう答えているので、東京支店長の法的責任を問うのはわりに難しいかもしれません。

ちなみに、構造計算書を偽装しても建築費の5~6%しか安くならないそうです。別の方の計算では、鉄筋量で違法にコストダウンしても、工事費の3-4%にしかならないそうです。もうひとり別の方の意見では、構造計算書を偽装する目的は鉄筋量を減らすことですが、鉄筋を2割とか3割違法に減らしても、工事費の2-3%、多くても4パーセントに過ぎないそうです。

つまり、構造計算を偽装しても建築費が2割とか安くなるわけではないのです。しかも、マンションやホテルの建設代は土地代や諸経費が高いのです。経営者の判断ならは、構造計算偽造で得られるコストダウンのために、発覚すれば会社を潰し自分も社会的にもすべてを失い葬られるすような冒険をするはずはありません。ヒューザーや木村建設の社長も偽造の環境を作った責任、売り手や建築主としての責任は当然あると思います。ただ、違法な改竄の直接責任を問うのは難しいと思います。普通に考えるなら、彼らがそこまでリスクをおかして違法な改竄を指示することはないと思います。姿勢に問題のある経営者と思われますが、少なくとも綿密に計画してやったことではないと思います。

姉歯氏が次々と偽造をやったのは、ひょっとして計算の手間が面倒だったからという面もあるかもしれません。それはなくても、コストを削減しろとか収益をあげろと言われて、そのために違法に人命を危険にさらしてよいはずはありません。例えば、コストや収益増加のために大病院の勤務医が適さない薬や手術をしたり、車の設計者が危険な車を設計したりすれば、人の命を危険にさらし、逆に病院や会社自体もつぶしてしまいます。


今後の再発防止ですが、現在のシステムでは、他の機関でも行政でもチェックは難しかったと思われます。行政も最近の大きな建物が分るのは東京都と横浜市くらいしかないようです。検査のシステムを性悪説に基づいて造りなおさなければならないと思います。また、検査機関のチェックは、複数の機関でしまた改竄に対応できるようにして、検査料金は国際価格に近づけて今の十倍くらいに設定すべきです。

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奈良 白毫寺 10年ぶり

年末に奈良の白毫寺を10年ぶりに尋ねました。ルートは、三条通を真っすぐ行って、、菊水楼と春日大社の一の鳥居のところで曲がります。またすぐに、四季亭のところで奈良ホテルを池ごしに遠く見て曲がります。奈良ホテルまで行くと行き過ぎです。昔のことですが、奈良ホテルのレストランが良くて子羊の心臓などの料理がとてもおいしかった記憶があります。でもすぐに平凡になってしまいました。最近はいってないのでわかりません。

さて、奈良公園から浮見堂の南の道を通って、ちょっと分りにくいけど有料駐車場とロート製薬の寮の方に曲がります。旧志賀直哉宅の裏を通り、国際学生寮の新しい建物の裏を通ります。新しい喫茶店があったので、お汁粉を食べました。抹茶のセットで700円。新しい普通の和風の家で建物にお金をかけているのですが、趣味でやっているような何だかわからない店でした。

広い道に出て八百屋の山本食品のところで、道を渡り南に細い道に入ります。途中でユースホテルがありました。30年くらい前はもっと細い坂道を登って白毫寺に近いようなところにユースがあったような気がしたのですが、記憶というか感覚はあいまいなものですね。新薬師寺は最近の改修工事は終っていました。

白毫寺への道はところどころに道標や看板があって迷うことはありません。でも、前は空き地や田んぼの途中に客のいない骨董屋があるくらいだったのに、その骨董屋もなく、なんだか新しい住宅が増えたようでした。骨董屋は幻だったのかな。喫茶店や蕎麦屋などの新しい店がありました。

白毫寺の石段だけは変わっていませんでした。特に何かあるお寺ではありませんが、境内から奈良の町をのんびり眺め、閻魔様にごあいさいをして寺をおりました。おみやげは、つばきの土鈴です。帰りは、旧志賀直哉宅のところから、ちょっとさびしいささやきの小道を抜け春日大社の前を通って途中で鹿の大群に囲まれて、(鹿せんべいを持っていたので)いつもの二月堂に行きました。今年は晴れていて二月堂で日の入りを見ることができました。

奈良は年末によく行くのですが、東向通りに宮本?だったか斉藤?食堂だったか、ハムライスやお寿司といったメニューの昔のタイプの大衆食堂がありました。毎年、年末に奈良に泊まっていたころは、よく食べに行ったものでした。大晦日などに出稼ぎ風の人や年配のお客さんがいて風情がありました。

ずっと前は赤だしの味噌汁などちゃんとブリなどのアラからとっていておいしかったものです。最近は赤だしもそうではなくなってきていました。しかし、数年前に食堂はなくなっておみやげ屋さんになっていました。もし宮本?斉藤?食堂を知っておられた方がおられたら教えてください。

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新年おめでとうございます 菩提もと仕込み

新年のお屠蘇は、奈良の菩提泉、「菩提もと仕込み」というお酒でした。この酵母で奈良のでいろいろな醸造元が造っていますが、私の飲んだのは安川酒造のものです。値段的にはそう高くありません。酸味が強く甘めでワインに似ています。つまみは岩手県種市町のほやの燻製、燻製にするとなんでも燻製の味ですね。

この「菩提もと仕込み」が日本で最初の清酒で、最初に奈良の正歴寺で作られました。 生米を水に浸して乳酸菌を増やして酸性の水を作り、空中やそこいらに付着している菌のなかで酵母菌だけは酸に強いので酵母菌を増やせます。酵母菌の増殖に合わせて麹や蒸米や水を分けて投入します。乳酸の使用や火入れや多段仕込みなど現代の清酒造りの基礎となった作り方です。

現代の方が温度管理や酵母菌の選定など自由にできるのでおいしいお酒が造れるかもしれません。600年前に、正歴寺の「菩提もと仕込み」ができるより以前は、どろっとした濁り酒で「飲む」というより「食ふ」という表現が使われていました。

もともとの仏教とお酒は相容れないものですが、神道はお酒と親しいのです。日本では神仏習合の影響で平安時代から寺院でお酒が作られてきました。室町時代の有名な醸造元は山間部の寺院でした。西欧の修道院でワインが作られて発達していったのと同じようなものかもしれません。ちなみに、なぜ江戸時代に奈良の酒造元が灘や伏見に遅れをとってローカルになったかというと、流通のためです。流通は製造に勝るとも劣らない程に重要なことです。

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メリー・クリスマス

メリー・クリスマス

 クリスマスはイエス・キリストが生まれた日です。お店でクリスマス・ソングを聞いたり、電飾のイルミネーションを見たりすると、何か心がウキウキするするように感じます。日本でクリスマスが定着したのも、キリスト教を基盤とした産業革命以降の西欧科学文明が、現代の地球で主流であることが関係していると思います。

今日のクリスマスを家族や恋人と過ごす人もあれば、1人で深い孤独の中で病床で苦しんでいる人もいます。今日この日に死ぬ人もあれば、生まれる人もあります。クリスマスに生まれたイエスは三十何歳かで磔になりました。

私はクリスチャンではありませんが、聖なる日とか、深く人生や魂を考える日があるのは良いことです。

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耐震偽装

最近はずっと耐震偽装の問題がマスコミを賑わせていますが、新聞報道によると通常の建物の鉄筋量は1㎡あたり76キロで金額にすると1万1千500円だそうです。しかし、総研が推奨した経済物件の鉄筋量は1㎡あたり52キロで金額は7千900円、姉歯設計士が偽造した中での最低は59キロ、木村建設の施行したた中での最低は51キロだそうです。

これからすると、面積が大きくなれば何百万か違ってくるでしょうが、それでも大きなホテルやマンションを1棟建てる予算からすれば、微々たるものです。もちろん鉄筋が増えると施行の手間も増えたり、強度の問題は鉄筋量だけではなくコンクリートの量などがあったとしても、土地代や諸々経費も含めて全体で何十臆円とかかかるのあれば、一千万が二千万になったとしても全体からすれはぜ、そういう金額は微々たるものではないでしょうか。

しかし、経営者の判断とすれば、もし違法な強度不足が見つかれば、建物は取り壊しが必要だし、会社も倒産するわけです。自分も今までの生活をすべて失い、かなり多くの人に損害と迷惑をかけるのです。それなのに、なぜこんなことをしたのか。コストを下げろ言ったとしても綿密に計画してやったものではないと思います。

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まあ、それはともかくとして、姉歯建築士とヒューザーの小島進社長、木村建設東京支店長の篠塚明氏と総合経営研究所の内河健の履歴にワイドショウ的な興味があります。小島進氏は若い頃に投資のインチキ営業の仕事で鍛えられたそうです。そこでは成績があがらないと殴る蹴るの暴行も受けたそうです。そういうところで根性を鍛えたのでしょうね。今、問題になっている悪質リフォーム会社の営業にもそういう傾向があるようですね。ここで強引な体質を身につけたのかもしれません。

姉歯建築士、私はこの人が一番悪いと考えています。偽装を他の人のせいにしていますが、彼が実行犯ですからね。彼は、貧しい中から高卒で設計士になりましたが、兄は行方不明、母は孤独死、というらしいです。しかし、犯行の原因は、本人の性格でしょうね。

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キクイモ

キクイモの酒粕漬けを食べました。キクイモは、菊科の草で高さ2メートル以上になり、秋遅くに小さなヒマワリというかキクのような花をたくさん咲かせます。地下の茎がイモのようになって、糖尿病に良く効き、腎臓をきれいにします。すごく健康にいいです。ぜび記憶の一端にとどめておいてください。

キクイモは健康食品や薬で買うと高いですが、食品として買うと安いです。産地ではビニール袋に入って100円とかで売っています。空き地なんかにも生えています。サトイモと同じように料理をして食べれます。癖がありますかぜ生でも食べれます。もし、スープや味噌汁にしたらキクイモ主用成分は水溶性なので、汁を飲まないとだめですよ。

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来年度予算案

今日飲んだお酒は奈良の葛城酒造の百楽門の、飲み忘れていて少し古いやつ。日本酒はワインと違って生鮮食品だと思うのだけど、このお酒は古くなってもいい。ただ百楽門も生酒はすぐに飲まないとダメでしょうね。夏場に葛城酒造に買いに行って、すぐに飲まないといったら、葛城酒造の年配のご女性が生酒は売ってくれませんでした。がんこですね。こういう古い家は嫁さんよりも姑さんが力を持っているのだろうなと想像しました。


今日、今年度予算案が示されました。それによると新規国債発行が29兆円に抑えられました。800兆円の借金がある以上、当然のことです。増税よりも歳出のカットを優先すべきです。サラ金のキャシュカードを使って無駄遣いを続けていけば破滅が待っています。

借金をしてお金をばらまいて景気を回復するという方法は、特定の条件下で効果のある一種のカンフル剤か薬みたいなものなんです。それが薬漬けになっては効き目もなく、副作用で長期的には逆効果です。シンプルなことなんです。収入と支出とのバランス、富を増やす方向に舵をとること、この二つです。

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女系天皇を認めるべきか

11月24日に、皇室典範の改正に関する有識者会議の報告書が小泉首相に渡されました。そして、女性天皇と女系天皇の容認がうちだされました。その原因としては宮家を含めて秋篠宮様以後、40年間皇室に男子が生まれていないからです。現在男系の皇位承継者は皇太子様・秋篠宮様・愛子様(女性天皇が認められたら)と3名しかいません。女系天皇の容認には反対論も強く、男系を維持するために旧宮家の復活案が出ています。

男系・女系とは何か

①男系というのは、父をさかのぼれば天皇につながるということです。

②女性天皇と女系天皇とは違います。女性天皇は過去にも8人おられます。

③神武天皇から125代の今上天皇にいたるまですべての天皇は男系です。日本の歴史上、実にさまざまな即位がありましたが、男系というのだけが共通でした。

これまでは皇統の断絶の危機に直面して女系を容認する方が容易な場合でも、無理をしても男系の維持を選択してきました。そのために何代もさかのぼって現代人から見れば他人のような傍系から即位したりとか、臣籍降下されたが復籍して即位したりとかさえしましています。皇位継承は、直系や血の濃さよりも男系がまず前提であったのです。今までは皇位承継において女系というのは最初から選択肢にありませんでした。女系というのは他の家系とみなされていました。男系・女系という言葉は最近になって作られた言葉です。

 そして、女系を認めるということは、127代目の天皇から新しい皇室をつくるということです。日本の国ができて以来の伝統を私たちの時代に変えてしまっていいのかどうか。しかし、その一方で、現代では日本人の天皇に対する感覚は急速に変化しています。

 古代から今にいたるまで、日本の歴史は天皇という一本の糸がとおって作られてきました(時にはそれが細くなったり太くなったりしながらも)。女系を認めればこの国においての天皇というものはたぶん変わると私は思います。女系を認めると2、300年後にはたぶん皇室は西欧の王室に近くなると思います。しかし、ひょっとするとこれが天命なのかもしれません。

私個人の考えは、女性天皇はかまいません。しかし、女系というのはなるべく避けたいと考えています。

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郵政民営化その3

おはようございます。今日の朝は、ブラジルのアマリロ農園のコーヒーとよもぎのクッキー。コーヒーは豆を炒ってからの時間が命なんです。その時間が長くなれば鮮度は落ちます。

さて、郵政民営化ですが、政策としてはわかりにくかったと思うのです。

ポイントは「今まで郵便局はどうやってもうけていたか」ということなんです。これは核心なんですよ。

今まで郵便局は郵貯を特殊法人に高利で貸すことによって儲けていた、言いかえればそれで成り立っていたのです。簡単に言うとそういうことなんです。自力で儲けていないということは、まわりまわって公共部門の肥大化と税金によって成り立っていたということなんです。もし郵便事業だけであったなら税金でやっていても民営化の必要はさほどなかったかもしれません。

しかし、それが、ここ何年かの財投改革・公社化の諸改革効果・超低金利という状況で、一時的に見えなくなっていたのです。一時的に見えなくなっていたために、民間にできるものは民間へなどという一般的な説明しかできなかったのです。今後は民営化して、この基本構図をどやって変えうるかということなんです。どうやって儲けるのか、これは、かなり難しいし大変なことでしょうね。郵便局の職員や経営者の創意工夫と奮闘を期待します。

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靖国参拝違憲判決というもの

大阪高裁が首相の靖国神社参拝に違憲判決を出したといわれています。この訴訟は台湾人の若い女性を中心とした活動家たちが、小泉首相の靖国神社参拝に損害賠償を求めた裁判です。法的に認められる請求ではないので、地裁でも高裁でも原告敗訴の判決が下されました。しかし、大阪高裁の大谷裁判官は判決に直接に関係ない傍論で、靖国参拝は違憲だと述べました。

原告たちはこういう政治宣伝が目的なので敗訴したのに上訴せず、国や首相は勝ったので実質的に上訴はできません。こういう判決に関係ない傍論の部分を争うことはできません。判決は勝っているのに判決に関係ない部分だけをとりだして争うことはできないのです。そのため判決は確定しました。そして朝日新聞などは、靖国神社参拝に違憲判決が出たと報道しています。

しかし、地裁や高裁の裁判官が、(判決に関係ない傍論で、つまり上訴や上告を封じての違憲判決?というやり方で、)国政や法律を簡単に左右していいはずはありません。大谷裁判官が靖国神社参拝が違憲だと言ったことは、違憲判決でなく単なる意見にすぎないのです。大谷判決の違憲の部分は、例えば、刑事事件で裁判官が無罪判決を出して、その判決に直接に関係のない傍論部分で「ところで○○法は違憲である」とか「道徳教育を推進すべきだ」とか「最近の世相は愁うべきものである」などと言うのと同じものです。もちろんこういう部分が不満だからといって上訴・上告して裁判で争うことはできません。

この問題のポイントは、最高裁判所が違憲判断の終審裁判所だということです。その最高裁の判事は内閣が任命し国民審査があります。ある法律が違憲だとされたら、例えば厚生省でも地方自治体でも、以後はその法律は適用しませんし、選挙区の区割りのような与党にとっては非常にやりにくいことであっても、違憲判決が出れば是正する動きになります。

例えば、学生無年金の違法訴訟とか住基ネットは違憲訴訟とか管理職外国人登用問題・・・等、もしこれらに原告を敗訴としながら傍論で違憲だとして判決が確定すればどうなるのか。もし、それが違憲判決だとすれば、行政もその判断を尊重しなければいけないのです。すぐに住基ネットを廃止しなければならないのか、行政はどうすべきなのでしょうか。普通なら行政側も最高裁の判断を待ってからという対応もできますが、傍論で上告を封じた形ではそれもできません。

繰返しますが、最高裁判所が違憲の終審裁判所です。もし、地裁や高裁の裁判官が、『上訴や上告を封じ』た傍論で、「この法律は違憲だ」とか{「あの行政行為は違憲だ」とかを乱発して、もしそれが本当の違憲判決であり国会や行政がすぐにそれを尊重しなくてはならないとしたら、それこそ裁判官の専横になってしまいます。裁判官は政治を動かしたり法律を変えたりするのが職務ではなく、訴訟による争いを解決するのが職務なのです。傍論による違憲の判断(意見)は、いわゆる違憲判決ではないのです。

いろいろな学者の意見を引用して細かく論じている意見を読むともっともらしく思えたりします。でも、そういう議論は、ごまかしか枝葉の議論に陥って錯覚しているのがほとんどです。基本はシンプルなんです。

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小泉首相の(平成十七年十月)秋季例大祭、靖国神社参拝について

今日のお酒
2002年のハッテンハイマー ハッセル 赤(Hattenheimer Hassel)を飲む。
(Rheingau)ラインガウの K.ヨハン・モリトアー醸造所(Weingut Karl Johann Molitor)
ブドウの品種は、ピノ・ノワール(Pinot Noir)で、なぜかフランス語が使われている。
味はフルーティーで気にならない渋味でとにかく飲みやすかった。ニンニクをきかせたスパゲッティによくあった。

◎小泉首相の(平成十七年十月)秋季例大祭、靖国神社参拝について

 昭和六十年に中曽根首相が中国の圧力で参拝をやめた後に、その後の歴代の首相(竹下・宇野・海部・宮澤・ 細川・ 羽田・ 村山・ 橋本・ 小渕・ 森 )は参拝できませんでした。しかし、小泉首相は、年に一回の参拝を続けて、これで5回目なので参拝を再開したといっていいでしょう。

 今回は、中国や韓国からの攻撃も心もち弱まってきたように思います。中国は実際的ですから靖国カードの有効性がなければ後はメンツの問題だけで、大きな問題にしようとはしないと思われます。日本国内で問題が大きくなるとなれば、中国は介入度を強めるし、逆に靖国問題の内政干渉で中国に対する反発が強まったり効果がなければだんだんと問題にしなくなるでしょう。この問題での中国が期待する国内での抵抗勢力は法曹界と教育関係でしょうね。

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志の輔

志の輔の「三方一両損」と「八五郎出世せず」を聞いて焼き鳥で一杯やりました。現代の落語は枕が主体なのかなという気もしました。確かに志の輔はうまいです。

しかし、「三方一両損」の最後の落ちは現代風にアレンジしてありました。落ちで「わかんねえ~」と、志の輔も自覚しているように、この人情話は現代では通用しにくくなっているのかな?という気もしました。江戸時代から戦後まではこの人情話がすっと通じていたと思います。時代が変わるということはこういうことなのでしょうか。家に帰ってから、志ん生の「妾馬」をCDで聞きました。

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郵政民営化その2

現状では、郵政民営化は非常に複雑で、かつ公社化や財投改革が進んでいる途中なので、かなりわかりにくくなっています。分りやすく見るために、道路公団民営化の視点から郵政民営化を見てみます。

道路公団の民営化問題には三つの案がありました。

①道路公団を廃止して40兆円の借金は国につける(民主党案)。
②民営化会社化に運営業務をやらせ40兆円の借金は50年かけて払う(政府案)。
③公団のままで民営化したのと同じような改革が可能だ(いわゆる道路族)

いずれにせよ必要な道路は、道路公団でなくて政府が税金でつくるのが原則です。

問題は、道路公団が「利用料で建設する」という名目(嘘の)で借金を重ねていったことなんです。その額40兆円です。国税のうち一番多いのが給与所得者の所得税ですが、それでも年間3兆円前後です。40兆円というのはすごい額なんです。これがポイントなんです。

どうしてそんなことが可能だったかというと、郵便貯金がどんどんお金を流し込んでいったからなんです。これが財政投融資制度というものです。道路公団だけでなく、多くの特殊法人にお金が流れ込んでいきました。平成13年からの財政投融資の改革によって表面上は改革できましたが、現実派まだ郵貯は財政投融資によってもっている状態です。改革が継続しているので、このあたりがかなりわかりにくくなっているのです。

小泉首相らが大臣になる前から郵政の民営化を議論していた原因は、主に郵貯と簡保と財投のためです。郵便業務だけならそんな大問題にはなりません。この点のポイントは、公社のままでもこの改革の継続が可能かどうかなんです。

郵貯のお金は、財政投融資を通して特殊法人などに貸し出していました。実態は、政府が集めたお金を政府が使ってしまって、後で税金(国債)で始末をつける制度なんです。幸いに道路公団は50年かけて民営化会社が返済する計画ができましたが、でもその借金がなければ、高速道路は料金が無料化できたはずなんです。道路公団はなんとか形はできましたが、その他の多くのお金はどうやって返済されるか、結局は規制による独占利益か税金なんです。

郵便貯金は財政投融資といってほとんどがそのように使われていたのです。郵便貯金は財政投融資によって特殊法人に高利を設定して貸し出してなりたっていたのです。現在は、郵貯と財投は改革によって急激に切り離されつつあります。2年後には直接のつながりが遮断されます。この巨大な組織が、その後に税金でなくどうやって営業を続けるかなんです。問題は巨額の郵貯なのです。

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郵政民営化その1

政府は今日(3日)の夕に民営化の政府案策定に向け最終調整しました。最大の焦点は、持ち株会社による貯金、保険両社の株式売却をめぐる経営形態の問題です。

そもそも、郵政民営化の最大の原因は、財政投融資の問題です。これは 公社化と国債化(財投債)によって形の上は改革されました。

第2の目的は、民間でできることは民間へということです。現実に郵便物の配達や収集は会社の社員がやっていることも多いようです。公務員の身分にこだわってもしょうがありません。

以上が表向きの理由ですが、次回にもう少し丁寧に説明しようと思います。とにかく、郵政の民営化一つできないで、1000兆円の財政赤字改革ができるわけはありません。

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ライブドアとフジテレビ

ニッポン放送の株の買占めでライブドアとフジテレビが争っていますが

結論を言えば、ライブドアの堀江貴文社長の判断の誤りでしょう。彼はニッポン放送株を通じてフジテレビの経営を握れるかもしれないと思ったのかもしれません。しかし、今となっては、堀江氏はフジテレビにニッポン放送株を買い取ってもらうしかありません。日本放送の株が下がったらアウトです。ライブドアにとっては、長期的にニッポン放送の株を持っても、今までの費用や損失を上回って、ラジオ放送事業で利益を得ることは無理ですからね。

なぜ、堀江氏が判断を間違ったのか。それは、経営者なのにテレビに出過ぎていたからです。バラエテイ番組なんかにも良く出ていたでしょう。朝日テレビの報道ステーションで司会の古館氏から、「テレビ局だって買えるんでしょう」みたいな ことを言われてその気になってしまったとかね。通常の企業では、経営者は全身全霊を傾けても失敗することもあります。多少は出てもいいかもしれませんが、タレントと掛け持ちのようなことでうまくいくはずはありません。

堀江氏にとっては、たまたま、フジテレビが公開買付をやっていたので、それに乗じただけで、どこのテレビ局でも良かったのでしょう。間違いの二つ目は、それがフジサンケイグループのテレビ局だということでした。堀江氏には理解できない範疇の問題でしょうが、産経新聞や雑誌正論は戦後の保守路線の雄として、国論を左右してきたのです。例えば、対中国問題や従軍慰安婦問題でも、朝日新聞側と対決してきた言論の一方の側なのです。本人には理解できないでしょうが、それも堀江氏の誤算になっています。

しかし、堀江氏は若くすぐれた投資家ですから、最小の損害で切り抜けて欲しいと思います。大金を出して買い占めてから反発した社員やノウハウが流出しても、ニッポン放送とフジテレビには放送免許という資産があるので、堀江氏は大きな損害は受けないはずです。もちろん放送免許という、流動しない資産をチェックして買収をかけたのだと思います。

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遠交近攻

H17.3.18

訪日中のフランスのシラク大統領が、日本の国連の安保理常任理事国入りに支持を表明しました。小泉首相との会談の中でです。シラク大統領はフランス人にしては妙に親日的です。オカルト的な言い方かもしれませんが、ひよっとして、前世は日本と関係があったのかも。

それはともかく、米国のライス国務長官も先の訪日で指示を表明しました。英国、東南アジア諸国連合、オーストラリア、アフリカ諸国も支持を表明してています。日本の常任理事国入りに反対をしているのは、北朝鮮・韓国・中国です

おもしろいことに、味方と敵が区別しやすい形で表れました。この常任理事国入りへの各国の反応は、例えて言うなら酸性とアルカリ性を区別するリトマス試験紙みたいなものでしょう。日本の味方は、米国と東南アジアです。敵は中国・韓国でしょうね。敵と味方を逆に認識してはならないと思います。また、敵と言っても、中国・韓国と交流すべきでないとか親善をはからなくてよいというものではありませんし、韓国人や中国人に対する個人的な反応とは区別すべきです。

ところで、日本は将来は常任理事国になるべきでしょう。日本が常任理事国になるまで、日本の国連分担金の額は常任理事国の国の中で最低の額の国より、1ドル少ない額にすればいいと思います。日本は財政再建もしなければなりませんしね。

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談志

立川談志の落語を聞きました。声の調子が良くなかったようです。談志の落語には、剛直な精神があります。落語ってそんな芸じゃないよ、そんな落語だったら聞きたくないよ、たいこもちを上手に演じるのと剛直な精神はそぐわないよ、と言われるかもしれません。

好き嫌いはあると思います。でも、落語やその演目やには関係なく、その精神は談志の生まれ持ったものなんでしょうね。その点は小朝の方が、大衆演芸風というか、うけることを考えているのかな。小朝のカラオケばっかのような落語も聞きましたが、それなりに楽しませてくれました。ライブでは楽しめましたが、将来の記録としては残りにくいでしょうね。

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由比のお酒

静岡県由比町の神沢川酒造場の正雪のにごり酒を飲む。季節もの。一升瓶にプラスチックの蓋をしていたら、いつのまにか蓋が飛んでしまった。発酵を続けているからしょうがない。

オリが沈殿しているので、飲む時に一升瓶ごと振らなければならないのが面倒です。私はこれをペットポトルに詰め替えて、振って飲んでいる。寒い冬の日に、麹の甘酒にこの酒を加えて飲むときもある。邪道でしょうね。

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武漢兵站

従軍慰安婦とは

武漢兵站
山田清吉
図書出版社


 今、朝日新聞とNHKの争いが話題になっています。朝日新聞が、政治家の圧力でNHKが番組を改変したという報道をし、それに対してNHKが抗議している問題です。この争いの原因は、今から4年前に、ある団体が企画した「従軍慰安婦制度を裁く法廷」を特集した番組です。それでは、当時の慰安婦とか慰安所というものはどういうものだったのでしょうか。

 この本の著者は、専修大学を卒業して東京鉄道局に勤務している時に徴兵されて、武漢兵站に勤務した方です。武漢とは揚子江岸の要所にかたまった漢口、武昌、漢陽の三市の総称です、兵站とは軍の補給となどをする部署です。武漢は中国大陸の交通の要所で、特に大きな兵站基地があり、多くの部隊が立寄りました。著者はそこで軍の映画館や劇場や図書館や野球大会や文化講座に関係したりしましたが、慰安所も著者の職務の範囲でした。

 そこでは慰安所は内地人の経営する店が九軒、朝鮮人の経営する店が11軒ありました。慰安婦二百八十人ほどいて、内地人は百三十人と朝鮮人は百五十人いました。戦前は外地でも、遊郭や私娼窟みたいなものはたくさんありました。ただ、軍は主に性病予防のために、兵隊が行く店を指定したわけです。それが慰安所と慰安婦なわけです。兵隊は指定された店以外は行ってはいけなのです。(実際は行く兵隊もいました)指定の店は、軍の兵站が店を監督をしました。 

 著者は三年間にわたってそこの慰安係長として慰安所を監督しました。著者はその仕事で店の経理も監督し、そのために楼主は慰安婦を騙したり搾取しにくく、慰安婦は通常は二年くらいて借金を返済してかつ大金をためて足を洗うことができたそうです。慰安婦の収入は普通の兵隊と比較すると文字通り何百倍でした。慰安所も監督しないと楼主が売春婦を搾取したそうです。著者は後書きで「売春であることにかわりはなく、女性の人権無視であることはいうまでもない」と述べています。

 ただ、軍が監督する慰安所でなく、外地の普通の娼家や売春宿なら、売春婦は理由のわからない貸しや衣装代だなんだとわけのわからない借金を新たに作られたり暴力を振るわれたり、ピンはねもひどく、なかなか足があらえない状況がありました。私娼窟みたいなところだと死ぬまで酷使させられて、病気になったら捨てられたりします。

 また慰安所では、軍医が性病の防止と病気治療にあたります。野戦病院などには職業軍人の軍医がいますが、こういうところの軍医は勤務医か開業医で徴兵された人です。それなら、外地の売春宿なども軍が監督したらよかったじゃないかと言われるかもしれませんが、それこそ無数にあって軍は関係ないところまでは干与しませんでした。

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花粉症とお茶

花粉症の鼻炎にきく緑茶

今年の杉の花粉の量は、昨年の10倍だということです。いろいろと民間療法はあるでしょうが、鼻炎にきくと言われている緑茶があります。「べにふうき」と「べにほまれ」です。それに含まれる成分のメチル化カテキンがアレルギーに効くそうです。効果は飲んでから3~5時間、熱い湯でいれる方がよい、パウダーよりもリーフの方がよいらしいです。

「べにふうき」は静岡県金谷町の「独立行政法人 野菜茶業研究所」がみつけた品種で、そこの研究チーム長の山本さんはこれで夜も寝れなかった鼻炎症状が収まったそうです。私もこの2種類のお茶を飲んでいます。でも、効果はまだわかりません。今100グラム2000円以上で中には5000円くらいするのもありますが、二、三年たてば安くなると思います。

「べにふうき」や「べにほまれ」はお茶の品種名です。実は日本のお茶の品種の8割くらいは「やぶきた」という品種です。これは明治時代に静岡で発見された品種です。生産的にもよいし味もいいので、昭和30年頃から一挙にひろまったわけです。しかし、「やぶきた」には、鼻炎などのアレルギーにきくメチル化カテキンが全く含まれていません。

現在の日本のお茶は、「やぶきた」の深蒸しが主流です。、「やぶきた」の深蒸しには、批判も多いのですが、急須で入れるにも待ち時間がいらないし、甘くておいしいものです。私も愛飲しています。お茶はワインと似た面もあって、お茶やぶどうの品種によって違いがありますが、加工の仕方によってもまるで違うものになってしまいます。大手から家内工業からそれぞれ味が違います。だから、「やぶきた」の深蒸しといってもいろいろあります。

とにかく、アレルギーにきくメチル化カテキンがおおく含まれているのが、「べにふうき」や「べにほまれ」という品種なんです。「べにふうき」は、「べにほまれ」に「枕Cd86」をかけあわせたものです。「べにほまれ」は紅茶用の品種でインドから持ちかえったアッサム種のお茶で、紅茶用に戦前から作られていました。しかし、日本の紅茶生産は昭和40年頃には消滅してしまいました。現在も国産の紅茶は、小規模に緑茶用の葉から加工したものなどが売られたりしていますが、国産紅茶は紅茶としての味は今一つです。

「べにふうき」や「べにほまれ」はもともと紅茶用のお茶ですが、紅茶にするとメチル化カテキンの効能がなくなってしまうので、花粉症対策としては、緑茶で売られています。「べにふうき」は、まだ生産量が少ないから手にはいらないかもしれません。私は「べにふうき」は、はらま園のものと栗崎園のものを飲んでいますが、中国緑茶に近く、沖縄の緑茶の特徴に近いかもしれません。「べにほまれ」は小山園のものを飲んでいますが、このべにほまれは渋みが強いです。日本茶のおくみどりや中国茶の四季春(紅茶やウーロン茶のように発酵しているとだめです)にもべにほまれの半分くらいのメチル化カテキンがあるそうです。

以下は根拠のないこことですので、そのつもりで聞いてください。「べにほまれ」などは、「やぶきた」なんかよりお茶の原種に近いような気がします。私見によれば、花粉症というのは自然のバランスを崩したのが原因だと思います。杉の花粉自体は戦前もあったわけですからね。そういう意味では、原種に近いお茶の方が、花粉症には効果があるのかなと思います。

でも、花粉症の根本的な対策は、国策として杉を切って広葉樹を植えることです。花粉症対策だけでなく、失業対策と自然保護になります。次善の策は杉の枝打ちと間伐ですが、これは広葉樹への転換に比べると効果が落ちますし自然保護にはなりません。この花粉症政策を各政党に問い、その結果で選挙の支持政党を決めてもおもしろいと思います。

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雅遊人 -細野燕台の生涯

魯山人ってたいしたことはないかも


雅遊人 -細野燕台の生涯
北村 正枝
里文出版 平成元年

細野燕台は本名を申三といい、明治五年に金沢の大きな商家の長男として生まれました。細野は漢学者、茶人、古美術愛好家、美食家、書家などの多彩な趣味人です。グルメブームで有名になった北大路魯山人が大観と名乗っていたころ、この細野の家に居候をして陶芸を学んだりしました。魯山人が星岡茶寮を開く時にも細野は尽力し、鎌倉に移住して星岡茶寮の顧問をしていました。

 この本によると魯山人の趣向や趣味のほとんどは細野から学んだことになっています。やがて、魯山人は細野と衝突をして交友を絶ちます。誰とでも衝突をした魯山人のエキセントリックな性格からすれば、この交友は珍しく長く続いたものであり、細野の老練な性格を証明するものでしょう。

細野は犬養毅や松永安左エ門などとも交友がありました。細野のバックボーンは金沢という土地の文化と漢学から得た教養でしょう。明治以前は学問をする普通の人は漢学を学びました。明治期の日本の指導者や文化人は漢籍を読めるだけでなく即興で漢文を作れました。

 この本の中でも、王治本という中国人が明治一五年に漢詩を添削しながら日本を遊歴して金沢にきた時に、県令の招宴に出席したり漢詩愛好家のグループの家々で漢詩を添削しながら歓迎されて、三か月滞在したことが記されています。当時十才の細野も父に連れられてその一つの詩会に出席しました。

しかし、二十三年後の明治三八年に王が再び金沢を訪れた時には、以前は崇拝された支那文人も子供たちに弁髪をからかわれるだけの存在になっていました。もはや漢詩を習おうとする人はおらず、細野は居候させた王を第九師団の支那語の教師に紹介するしかなかったのです。外国の文化へのあこがれは、異国趣味だけでなく、その国が繁栄しているとか強いという国力と比例する面もあります。また、この頃が境かもしれませんが、明治以前と以後の世代では漢学という教養の断絶があります。

細野燕台は、漢詩、書、画、篆刻や趣味が一体になった文人の伝統の最後の世代でしょう。現代では、そのような文人の雰囲気は煎茶道などに一片の形が残っているだけかもしれません。晩年の細野は三越の美術部の相談役のようなこともしていて、例えばマッカーサーが離日するときの政府がおみやげに何が良いかというような相談を店長から受けていました。細野の人生の目的は何だったのかわかりません。文人は目的をもたないのかもしれません。

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馬賊戦記

中国とはどんな国だったのか


馬賊戦記 小日向白朗と満州
朽木 寒三
番町書房 昭和45年
 

馬賊となって中国で活躍した日本人の物語です。大正五年(1916年)に小日向白朗という日本人の少年が中国に渡り、満州(中国の東北部)で馬賊に捕らえられます。中国大陸は広いので、地域によって違いも多いですが、馬賊というのは村々の自衛軍でもあり、他の村々にとっては盗賊団でもあります。中国文明の伝統では軍隊もある意味では強盗団です。そして馬賊などが軍隊に編入される場合もあるし、その逆の場合もあります。

 日本人にとっては、このあたりの事情や馬賊というものが判りにくいかもしれません。私があるところで日中戦争の話をした時に、中国という一つの近代国家があってそこと日本が戦争をしたように思っている人がいて、驚いたことがあります。その方は、中国が当時の日本と同じような近代国家だったと思っていたのでしょう。

さて、本の紹介にもどりますが、白郎はやがて馬賊の頭目になります。白郎が馬賊の中で出世していく様子は読んでいてわくわくします。その後も、馬賊どうしや軍閥の官兵との戦い、上海でのギャングや蒋介石の特務機関との戦いなどが続きます。

 白郎は、千山で道教や武道の修行をしたり、満州軍閥の張作霜の軍隊に参加して少将になったりします。大本教の出口王仁三郎や満州国憲兵隊司令官東條英樹なども脇役としてちらっと出てきます。モーゼル拳銃を片手にした冒険活劇でもあり、歴史の渦に巻き込まれた青年の実録でもあります。

この本は昭和41年に上下二冊で出版されました。内容は全く同じで昭和45年に合冊となって1冊で出版されました。かなり売れた本なので古本屋でも手に入りやすいでしょう。この本を読めば当時の中国大陸のことが多少は感覚的にわかると思います。また、最近になって中国人の行動様式には大きな変化があったようですが、それでもこの本に描かれる中国人の行動様式は現代の中国人に共通することがかなりあると思います。

この本をもとにした「狼の星座」というマンガがあったと思います。最近では「龍」というマンガなども、このような馬賊ものの本を種本にしているかもしれません。

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随想録

偉人とオカルト


随想録
尾崎 行雄
紀元社 昭和二一年

  米国のワシントンの桜は、首都に春を告げます。ワシントンのポトマック公園などの花見には、毎年60万人もの観光客が訪れます。今ではここから日本各地の公園に桜が里帰りしています。ワシントンの桜は、この本の著者の尾崎 行雄が東京市長だった時代に日米友好の証として送った桜です。三千本がジェファーソン記念堂やワシントン・モニュメント、最高裁や海軍天文台の周辺に植樹されました。

 この本は憲政の神様といわれた政治家、尾崎 行雄の随筆です。敗戦間もない昭和21年の出版なので粗末な装丁です。尾崎は明治23年(1890年)に第一回総選挙に三重県から当選してから、昭和27年(1952年)まで衆議院議員として活躍します。議員生活63年(25回連続当選)は世界一で、2番はイギリスのチャーチルです。大正元年(1912年)から大正二年(1913年)にかけて、第三次桂内閣の時に第一次護憲運動がおこります。尾崎はその中心人物の一人です。

 オカルト的な話になりますが、その時に尾崎が国会で桂首相を激しく弾劾した演説は、桂首相を死なせたともいわれています。事実この演説の後に、桂は気をやんでやがて死んでしまいます。その桂内閣で陸軍大臣をしていた寺内正毅が内閣を組織した時には、寺内は尾崎が催眠術か魔法でも使うと思っていたらしく決して尾崎に演説させなかった、という話もあります。

この本の中で尾崎は、「自分はもともと恥ずかしいほど臆病な人間で今でも暗いところにいくのは恐くてたまらない」、「臆病であるために何かあるとすぐに死を決意して辞世の歌を詠むのだが、死を決すると世の中に恐いものがなくなると同時に大層安楽になる」と書いています。

「そのため世間や新聞は自分を恐ろしく度胸のすわった人間と誤解する」と言っています。こういう府な悪く言えば身も蓋もない、良く言えば率直な言い方は東洋的ではないように感じます。この本以外でも尾崎の言動をながめると、西欧の偉人の魂が日本人に宿ったような感じがします。

「私は凡てが偽物である」、「もともと精神的に極めて弱い人間が無理に剛情を張る練習をしたために、剛情者として世の中に通用している」そうです。また、「もともと顔はすこぶる醜い子どもであったが、性質を直すと同時に肉体をも直そうと考えて、同じ学校に美少年がいたので、それをお手本にして口や鼻の格好を直した」とも書いてあります。はたして、そんなことができるのでしょうか。、

そして「皮膚の色を白くするには四〇歳ぐらいまでかかった」そうです。さらに、「とに角、顔形でも精神でも、心掛け次第で、大抵のところ迄は直せるものと思ふ」と言いいます。当時は美容整形などあるはずもなく、どうやって直したか、それに本当に変わったのかも不明です。しかし、こうも自信を持って言われると、そうなんだろうなと納得してしまいます。

ここでは触れませんでしたが、通常の尾崎の思考方は理性的かつ論理的であり日本人よりも欧米人の発想法に近いです。しかし、直感にすぐれたところやここで述べたように妙にオカルト的なところがあるのがおもしろいです。

追記

 国会議事堂の正面玄関から250メートルほど北東に歩くと、憲政記念館があり、そこには尾崎行雄の銅像が建っています。

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